男性体験談(34歳・飲食店経営)
私は独身で居酒屋を経営しています。
閉店する深夜二時から仕込みを始める午後三時までがオフタイムという事になります。
一時は彼女が欲しくて出会い系とかをやったりもしましたが基本的に店は年中無休で営業している為に実際には誰とも会う暇がないのです。
私が晩酌をする明け方に会ってくれる女性なんていませんからね。
ある日、一人でカウンターで呑んでいた若い女の子が閉店になっても帰ろうとしないのです。
かなり酔っていたのですが話を聞くといつもはネットカフェに泊まっているのだと言います。
年は二十歳。
大手居酒屋チェーンの社員として働いていたのですが店長と男女の仲になって、それが元でけんかして店に居づらくなって辞めてしまったらしいのです。
会社を辞めた以上は寮を出なければいけなくなり、それ以来は貯金を崩してネットカフェに泊まっていたのです。
その日はもうネットカフェまでも歩けないほど酔っていたので仕方なく店の座敷に泊めました。
と言っても私も普段はこの座敷に寝泊りしているので同じ布団です。
その日は彼女から求めて来たので断りきれない感じで抱いてしまいました。
翌日、抱いた後ろめたさもあるので彼女の相談に乗りました。
実家は東北の方らしいのですが両親や兄夫婦と仲が良くないので帰らないでなんとかこの街で暮らしていきたいと言うのです。
しかし私が保証人になって部屋を借りようにも、かなりの大金が必要です。
結局、当分は店に泊める事になったのです。
奥の座敷にもう一つは布団が敷けるので布団を買いに行きました。
夜六時までは自由に過して貰って六時からは店を手伝って貰う事にしました。
同じ居酒屋の仕事なのですぐに覚えました。
夜は閉店したら奥で寝ればいいのです。
私の店は小さい店なのでろくな給料は払えませんが少なくとも三度の食事と寝る場所は保証できるのです。
こうして奇妙な共同生活が始まりました。
彼女は働き者だったので私としても大変助かるのです。
なんだか夫婦二人で店を切り盛りしている錯覚に陥ることもあります。
しばらくはこうした生活が続くことになりそうですし彼女もそれを望んでいるようです。
売り上げが上がれば二人が生活する部屋を借りるのもいいかなと思っています。